仕事をしていると本人には良いことを言いながら、裏ではあいつは信用できないなど悪口を言う者がいます。裏切られた人にとっては心の傷となり一生記憶に残る。競争社会ではそういうことがよく起こり、人より先に人より上に行くには様々な思わぬ出来事が起こります。人の悩みは殆どが人間関係に起因するものだから裏切られることがあると思って人生を生きていくことが無難なような気がします。退職すると仕事による人付き合いから遠ざかりストレスがなくなりました。気の合う者や趣味での付き合いは気が楽です。
幸い私には自宅のほか自宅から少し離れたところに100㎡の畑と400㎡空き地があり畑もしながら果樹を栽培することにしました。在職中に果樹を楽しんでいる人と出会い「ミカンの木に違う品種の木を接ぎ木し1本の木に複数の品種をならせるんだ」とその楽しみを話されていた。私もその頃から少しずつ果樹苗を購入しプランターで育て始め、「1年中楽しめるコンテナ果樹の育て方」の著者大森直樹さんや「おいしい果樹の育て方」監修者小林幹夫さんの参考書を購入し勉強を始めました。「イチジク(桝井ドーフィン)」、「日南1号」「宮川早生」「花柚子」「ぷちまる」「シュガープルーン」「巨峰」「ピオーネ」「あかつき」「アルプス乙女」「暖地桜桃」など一度にたくさん購入しましたが、しかし、現在も枯れずに元気に育っているのは、イチジク(桝井ドーフィン)、花柚子、あかつき、アルプス乙女だけとなっています。ブドウは、カミキリムシやスカシバにやられ4年も経つのに実がならない。日南1号、宮川早生、ぷちまるは果樹園の路地植えの際に寒さにより枯れてしまった。今から思えば寒冷紗で防寒をしっかりしておけばと後悔しています。
品種にこだわりたい「イチジク」。桝井ドーフィンに続き、昨年に「バローネ(ロングドゥート)」今年の3月に夏果専用種の「ザ・キング」そして夏秋兼用種の「ヨルダン」「カドタ」「フランダース」「ホワイトゼノア」(これは葉形からあきらかに「ブルンスウィック」誤ってホワイトゼノアと呼ばれることが多いらしい。)を購入し、「ザ・キング」以外は果樹園に植えました。イチジクは品種により糖度が高くおいしい品種がたくさんあることも知り、私なりに選りすぐった品種を購入しました。 「バローネ」の美味しさには感動! 今まで「桝井ドーフィン」しか食べたことがなかった私には本当に衝撃的でした。いずれ味の品種別評価はしていきたいと思います。
この4年で数本ですが苗を病害虫や寒さにより枯らしました。「桃栗三年柿八年柚子の大馬鹿十八年」ではないですが、果樹を育てるには長い時間がかかり根気が必要です。しかし、育てた桃「あかつき」やリンゴ「アルプス乙女」の美味しさは最高でした。しっかり育ててやれば果樹は裏切らないだろう。