美味しい桃を食べたいのは皆同じでも育てるのが難しいと言われています。桃の苗木を購入する際に検討したことがあります。病害虫に弱いことは致し方ないこととして、まず、(1)美味しいこと、(2)7月に収穫できること、(3)1本で受粉・結実すること、(4)袋掛けの必要がないこと、この四つの条件を満たす桃の品種は「あかつき」しかありませんでした。栽培農家ではなく自分の楽しみとして、時間や土地などがないものにとっては、多くの品種がある中で1本の木を選び大切に育てていくしか方法がありません。そして自ら育てた桃を完熟で美味しいいただくことができればそれにまさる喜びはありません。それが「あかつき」という品種だったのです。
(1)美味しいこと
美味しい桃の品種は、たくさんあり白桃や白鳳など季節になるとスーパーには多くの品種が並びます。しかし「あかつき」はあまり見かけませんが、様々な桃のランキングでは常に上位にランクをされています。
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今年初めて10個程収穫しましたが、「あかつき」は白桃と白鳳の交配種で糖度が高く、その美味しさは格別です。少し硬めですが甘くて上品な味で、家でつくる桃がこんなにおいしいのかと家族にも好評でした。
(2)7月に収穫できること
桃には、早生、中生、晩生があり早生には白鳳などがあり、あかつきは中生に分類されています。私の果樹を育てる理由が1年を通じて果樹の実りに囲まれたい。あまりお店には出回らない果物を完熟で食べるという贅沢を味わいたいということです。6月にはサクランボが6月下旬から7月にはイチジクの夏果が、その後、このあかつきをいただければ最高です。8月からはイチジク、ぶどう、プルーンが続きます。
(3)1本で受粉・結実すること
土地の広さや葉張りがあり路地植えしたときは1本に抑える必要があります。桃は白桃のように受粉樹が必要な品種もありますが、あかつきは1本で受粉・結実し、小さな面積で栽培するには好都合です。しかも豊産生であることがありがたいです。
(4)袋掛けの必要がないこと
手間を省けることも大切な要件です。10個や20個であれば袋掛けもいいのですが、それよりも多いと大変です。あかつきは7月中旬には収穫できるので、見た目は悪くなりますが、太陽の光をあび美味しい桃であれば最高です。
桃は、縮葉病やせん孔細菌病、アブラムシやモモハモグリガ等の病害虫の防除が必要ですが、育ててみたい果樹の筆頭です。大切に育てていきたい。