小さいころ、もう50年以上前のことであるが家の庭にイチジクの木があり夏になるとそのイチジクをもいでおやつとして食べていたことを覚えている。イチジクは、「一熟」からきたとも言われており新梢の根元から順番に熟し、まるで、畑で育てているトマトのように毎日少しずつ完熟の美味しいイチジクをいただくことができる。果物でありながら一つ一つが目に見えて成長し熟していく姿に、人生と重ね合わせ、毎日が少しでいいから前進することができればと願う気持ちと相通ずるものがありとても魅力的なものに感じます。
そして、イチジクの魅力として、次のようなことが言えます。
1 葉がかわいらしく、樹形も好みの仕立てができるため、収穫と鑑賞の両方を鉢栽培で十分楽しめる
2021.3 バローネの穂木を挿し木にしました。
2 毎日、少しずつ収穫でき完熟の美味しいイチジクが味わえる
2020年春に植えたバローネの完熟の美味しさに感激しました。
3 100種類を超えるといわれるイチジク、味、大きさ、香りなど色々な種類を楽しむことができる
桝井ドーフィン、バローネ、ブルンスウィック、フランダース、カドタ、ヨルダン、ザ・キングの7品種を栽培中。それぞれ、大きさや味覚も違い育てる楽しみがあります。
4 夏果専用種、秋果専用種、夏秋兼用種があり、育て方によって長く収穫を楽しむことができる
夏果専用種のザ・キングの苗を2021.3に購入しました。さすがに、この1年生苗は葉をつけながら木も成長しましたが当然実をつけるにはいたりませんでした。2022年には夏果をつけることを期待しています。
5 2年あれば結実するので早くから実りの楽しみを味わえる
私が今年(2021年)の春に植えたバローネ、ブルンスウィック、フランダース、カドタ、ヨルダンのすべての品種で半年後には結実し食べることができました。ホームセンターなどで売られている1年生苗(挿し木して1年)であれば、春に植えれば半年後には結実しイチジクを楽しむことができるかもしれません。
2021年に我が家の果樹園で収穫した個数は、
2021イチジク収穫表(数)でした。
6 病害虫による被害が少なく育てやすい
桝井ドーフィンを路地植えした1年目に実の表面に白カビが生じる疫病にかかりましたが、病気のイチジクを摘果し防除しました。また、2021年に植えたブルンスウィック、フランダース、ヨルダンには「イチジクヒトリモドキ」の蛾の一種の害虫が数葉をぼろぼろになるまで食害しましたが、それ以外で薬剤を使うことはありませんでした。